ゼルコバの木普及版 Zelkova Tree Basic

ゼルコバの木の普及版として公開を予定しているZekova Tree Basic バージョンの実現可能性が高くなった.テクニカルな問題はほぼクリアできたような気がする.ZT BASIC はゼルコバの木標準版(Zelkova Tree Advanced)から以下の機能を外したものだ.

  1. ゴミ箱(リサイクルシステム)
  2. UNDO/REDO 機能
  3. 抽象グラフ検証系(重婚クラスタ検定,端点共有ノード対の循環検査)
  4. 完全参照リスト管理

記録ページやカード写真イメージなどは普及版でもサポートされる.一般の個人ユーザが作成する50~100人程度の比較的単純なツリー構造の系図であれば,上記のような高度の機能を用いなくても十分作成できるだろう.ゼルコバの木を使うと100人程度の系図なら一週間程度で完成してしまうし,一旦作成してしまうと大概のユーザはそこで飽きてしまうので,高価な専用ソフトを購入しても宝の持ち腐れになってしまう.ゼルコバの木普及版の予価は2千円くらいを予定しているが,このくらいなら捨てる気持ちで支出できるのではないだろうか?

データ保存機能を持たないビューアはこれまで通り無償配布してゆきたいが,そうなるとどのバージョンのビューアを公開するかという問題が出てくる.ZT Advancedのビューアが無償で使えるということになると,普及版(ZT Basic)で作成した系図を高機能版のビューアで見るという使い方ができるようになり,誰も標準版を買う人がいなくなってしまうのではないか?普及版でビューアを出すならもちろんそういう問題は発生しないが,それも少しせこいような気もする… 場合によっては,ビューアの配布もユーザ会会員限定とすることも考えられる…

普及版では「部分図」という機能も不用かもしれない.部分図を止めるにはVB側で関係するコマンドを「不能」状態にするだけでも済むが,「部分図機能」に関わるモジュールをブロックとして切り出しておくことはシステム構成上意味がある.普及版から余分な機能を削ぎ落とすとしたら,①ファイル:追加読み込み,②一覧表のインポート/エクスポート,③親族図:軸線図法,④親族図:純血統図,⑤テーマの選択/登録なども対象になる可能性はある.というか,③はグラフ検証系を使っているので,もともと普及版には含まれていないと思う.

ともかく,完成させないことには始まらない.

▲カード写真を削除したとき,系図画面が更新されていない

▲「7」キーで「HOME」キーを代用するときの問題

▲軟体動物3.zelを閉じて,ZTシステム構成図7.ZELを開こうとして,freeblock::_releaseall_で停止.軟体動物3.zelではカード合併などの操作を行っている.テストバージョンは,UNDOサポート,ゴミ箱未サポート.軟体動物3.zelを開いて,閉じるだけで再現する.nodule:operator deleteでPHASE≦CHAOTICSTATEの場合はすべて削除としてある程度処理できるようになったが,totalblockが10個まで減少したところで,「**mptr** が 0xDDDDDDDD」という例外が発生した.

▲軟体動物3.zelを使ってカード合併のテスト中,RetrieveGhostで「すでに廃棄中のノード対」というエラーが出た.UNDO/REDO中には発生しない.マキガイとニマイガイを合体し,カタツムリとイカとタコを合体させて,カード数全20枚のところ,17枚になっている.

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