渋沢一族のクラスタ図が5つに分離している

開発機とVAIO2で並行して渋沢一族の完全木テストを実行していたのだが,開発機の方はスリープから立ち上がれずに電源の再投入になってしまったため結果は分からない.VAIO2の方は遅々として進んでおらず,まだ全体図をやっている.開発機はZT Acvanced,VAIO2はZT Basicだが,どちらも遅い.開発機ではREFERENCECONTROLを止めた状態で走らせているが,それでも一面当たり15秒くらい掛かっている.

リリース版でテストするということも考えられるが,現行ではSTOP文をほとんどDEBUG_NEVERマクロに置き換えているので,リリースモードでは細かいエラーはほとんど捕捉できないのではないかと思う.開発ステージ的にはすでに「致命的ではないエラーはすべて無視」という段階に入っているのかもしれないが…

▲VAIO2で実行中の渋沢一族の完全木テストで例外が発生している.

例外がスローされました: ‘System.ArgumentOutOfRangeException’ (System.Windows.Forms.dll の中)

親族図:すべてのカード 基準ノード=#759 佐藤菊子だ.エラーを無視して続行は可能.ZT Basicをリビルドしてテストしてみたが,再現できない.このエラーはVBで出しているものと思われが,スリープ中のアプリを起こしたときに何か画面上の操作が入ったのではないだろうか?

「RetrieveGhostではCHAOTICSTATEまではノーマル処理する@20210301」というオプションを拡張して,「CHAOTICSTATEまではつねにノーマル処理する」としてみよう.

渋沢一族で部分図(中の家)を選択してNAMEBOX:RestoreExtractBoxで停止した.PartialMapCommand実行後の系統並び替え→ EraseTreeViewで系列枠不在が発生している.NAMEBOXのデストラクタに入ってきた時点ですでに系列枠への参照を失っている.TREEVIEW::EraseTreeViewでは無差別に描画要素を削除しているので,NAMEBOXより先にTRIBEBOXが削除されているのだろう.⇒フェーズがCHAOTICSTATE以下では系列枠不在を無視するようにした.

▲渋沢一族は完全に連結だと思っていたが,GetHasseDiagramのダンプで見ると,5つの系統に分離している.①渋沢 栄一@1,②岡部 長景@191,③吉阪 俊蔵@770,④正田 建次郎@624,⑤末松 謙澄@793だ.本当にそうなっているのかどうか確認する必要がある.⇒一見した限りではすべてのノードはどこかしらで連結しているように見える.

ゼルコバの木には「系統」という概念ないしオブジェクトは存在しないので,「系統を色別表示」などのことは直ちにはできないが,始系列は色別表示できるのでそれを見れば判定できるだろう.明らかに始系列は1個しかない.つまり,系図図面は連結でなくてはならない.ということは,重婚クラスタ分解に穴があるということを意味する.

渋沢一族の系列分解図を取ろうとして,TRIBELIST::MakeUpTreeで停止した.非始系列で系列優先実ノードを持たない系列がある.⇒いや,これはノーマルな状態だ.系列分解図ではすべての系列が優先実ノードを持たない状態になっている.つまり,始系列と非始系列を区別する意味がない.MakeUpTreeにはこのようなブロックが複数あるのですべて停止した.また,TribeRelocationで実行される

EstablishMajorTribeChainも系列分解図では不用なのでパスするようにした.これでようやく系列分解図が出力できるようになった.渋沢一族8には系列が107個入っている.つまり,先祖ノードが少なくとも107人登録されている.上記5系統の代表ノードから先祖ノードを探すと,

  1. 渋沢 栄一@1 → 渋沢 市郎右衛門@20
  2. 岡部 長景@191 → 岩崎 彌次郎@343
  3. 吉阪 俊蔵@770 → 箕作 秋坪@387
  4. 正田 建次郎@624 → 正田 貞一郎@625
  5. 末松 謙澄@793 → 伊藤 助左衛門@661

とりあえず,これらの系列の部分図を作ってみよう.

▲系列分解図で栄一の系列を選択→新規部分図で部分図に切り替えようとして,TREEVIEW::CheckDispSizeOverのエラーになった.系図外枠が35025x1489になっている.上限は32000x32000なので明らかにオーバーしている.「この図面は 91.4% 以上には拡大できません.」という警告が出されている.しかし,部分図画面で100%に切り替えても特に問題は発生しない.500%まで拡大することもできる.どうも,部分図と全体図を取り違えているのではないだろうか?

渋沢市郎右衛門系列には165名収容されている.

▲岩崎彌次郎系列を選択して部分図に切り替えようとして,SIMPLEGRAPH::GetHasseDiagramで停止した.この関数を呼び出すときの引数seedが空になっている.tajugraph2の節点リストが空になっている.⇒エラーを無視して描画できたが,内容がかなりおかしい.

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これは明らかに系列分解図としての出力だ.確かに現在の親族図の設定では「系列分解図」となっているが,それが部分図まで影響するというのは想定外だ.「特殊レイアウト」で「系列分解図」をオフにすれば図面は正常に戻るが,その代わり,全体図でも系列分解図オフとなり,図面が変化してしまう.全体図・親族図・部分図のそれぞれで図面モードを持つというのもかなり厄介だが,そうするしかないのではないだろうか?まぁ,これは後で考えることにしよう.

岩崎彌次郎系列を系列分解図で切り取るとき,矩形領域選択しているはずだが,余分なカードが付いて来てしまっている.栄一系列の先祖ノードの渋沢市郎右衛門だ.もう一度取り直ししてみよう.今度は渋沢市郎右衛門は含まれていない.シフトキーを押していればこのようなことも起こり得るかもしれないが…

岩崎彌次郎系列は23点だ.

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箕作秋坪系列は43点.

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正田貞一郎系列は12点.これには,正田建次郎の子ども3人は含まれていない.この三人は平山信系列の平山多美の預かりになっている.

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伊藤助左衛門系列は25名収容だ.

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これで5つの系列は取り終わった.後はこれらの接点を探すだけだ.いや,それは別に難しいことではない.全体図を系列分解すればすぐに分かる.たとえば,岩崎彌次郎系列の場合,系列分解図で彌次郎系列のすべてのカードを選択し,外部系列で選択状態になっているカードを見つければよい.岩崎弥太郎の娘岩崎磯路@347は木内重四郎系列に入っている.岩崎弥太郎の孫娘加藤悦子の配偶者岡部長景と弥太郎の弟弥之助の孫娘岩崎妙子の配偶者岡部長章はともに,岡部長発の孫だ.弥之助の孫の岩崎英二郎の配偶者北原篁子は北原白秋の三人の配偶者の一人佐藤菊子との間にできた子ども,などなど… しかし,これでは埒が明かないので,岡部長景の傍系親族図を取ってみよう.

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岡部長景の傍系親族図は40点だ.これも部分図として登録しておこう.

EraseTreeView中,NAMEBOX::RestoreExtractBoxで停止した.(PHASE > INITIALIZING && !tywbox->IsExtractOrTooYoung()) という理由だ.tywboxのownerはすでに空になっている.⇒NAMEBOX::RestoreYoungWifeと同等の修正を入れた.

吉阪俊蔵の傍系親族図は37点

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正田建次郎の傍系親族図は27点.

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末松謙澄の傍系親族図は30点

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渋沢栄一の傍系親族図も取っておこう.全239点だ.

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岡部長景の傍系親族図と渋沢栄一の傍系親族図の接点が見つかった.尾高豊作@22だ.手順は以下の通り.

  1. 一覧表表示範囲を「系図画面上のカード」に設定
  2. 岡部長景の傍系親族図を部分図で開き,全選択する
  3. 渋沢栄一の傍系親族図を部分図で開く
  4. 一覧表をスクロールして選択状態になっているカードを見つける

吉阪俊蔵の傍系親族図と渋沢栄一の傍系親族図には接点はない.

▲カード選択の動作がおかしい.部分図で全選択状態のまま選択が落ちない.選択と非選択が反転しているように思われる.部分図に切り替えて全選択した場合の動作もおかしい…

正田建次郎の傍系親族図と栄一の傍系親族図にも接点はない.末松謙澄の傍系親族図も同様.

▲全体図で表示を更新すると選択が落ちてしまう.⇒「選択を反転」→「選択を反転」で選択状態を復元することはできる.

吉阪俊蔵の親族図と栄一の親族図には直接の接点はないが,下図のように他系列との接点は存在する.

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吉阪俊蔵の親族図と正田建次郎の親族図には接点がある.共通カードとして,坪井正道@390,坪井信子@391,坪井直道@392がある.この三人は坪井誠太郎+平山百合の子で,平山と正田は正田建次郎+平山多美で繋がっている.吉阪俊蔵の配偶者箕作花子は箕作佳吉の娘,箕作佳吉の姉箕作直子の子が坪井誠太郎だ.また,吉阪俊蔵の子吉阪隆正は箕作佳吉の弟箕作元八の孫娘甲野富久子と結婚している.

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伊藤博文の傍系親族図を部分図で開いて全選択→ 末松謙澄の傍系親族図を部分図→ 選択を反転でTREEVIEW::selectAllのエラーが出た.(!selectedcard || !selectedname)のとき,(topology->ActiveList->count)が起きている.

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