極大部分群検定は原理的に破綻している

ボタンの配置を変えたはずなのだが戻ってしまっている.なぜだろう?どこかでバージョンが入れ替わってしまったのだろうか?⇒バックアップにも残っていない.作り直すしかない.

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この方が使い勝手がよいと思う.部分群分解・正規部分群が並び,極小・極大を並べて群検査と同型判定を右手に配置した.

正規部分群の集計に不審な点がある.見直しが必要だ.Q8は4個の真部分群を持っている.#2×1, #4×3.リストにはこのうち,Q8:<-1>とQ8<i>が登録される.Q8は4個の非自明な正規部分群を持っている.Q8:1,Q8:2, Q8:4, Q8:6.最初のQ8:1は位数2,それ以外は位数4で,これらは部分群分解の結果と一致する.ここで,Q8:1とQ8:2を登録しようとしているが,登録済みであるため新規追加された部分群数=0となっている.これらの動作はおおむね正しい.

従って,問題は◎群Q8は4個の非自明な正規部分群を持っている 位数2X2 位数4X6というところのみと考えられる.これはおそらくsubGNで重複カウントしているためだろう.部分群の追加で一律subGNをカウントアップしているところに正規部分群で再カウントしているためだ.subGNは発生点でカウントアップするようにした方が間違いがないと思われる.⇒対処した.動作しているようだ.

▲極大部分群検定は仕掛りとなっており,まだ仕上がっていない.Q8の極大部分群検定では位数2の巡回群が極大とされているが,それ以外は見落とされている.位数2の部分群が極大というのはそれ自体誤りであるように思われる.A2, A3, A4は極大部分群を持たないとなるが,これもおかしい.A3は巡回群であり,素群であるから極大部分群を持たないというのは誤りではないが… 極大部分群を持たない⇔自明な部分群を持たないでなくてはならない.

▼正規部分群はあるノードを含む部分群として生成されているので,生成元を特定できるはずだ.部分群名称の命名規則を統一した方がよい.しかし,seedが同じでも同一群になるとは限らないのではないか?たとえば,A4では(3)[8]⇒〈d,i〉{a,d,i,l}は位数4のA4の合成群(正規部分群)となっているが,正規部分群検定ではそこまで解析できないのではないか?⇒暫定現状のままとする.

A4の正規部分群のカウントがおかしい.◎群A4は2個の非自明な正規部分群を持っている 位数4X1と表示されているが,正規部分群は1個のはずだ.⇒正規部分群数が初期化されていなかった.

S4で部分群分解のあと,正規部分群で追加が発生している.⇒これは多分そういうルールになっているためと思われる.位数4のS4:7が追加されている.しかし,位数12のS4:3は正規部分群だが追加されていない.S4で位数4の部分群には<j>と<b,g>がある.位数12は<d,h>{a,d,e,h,l,t,x,u,p,q,m,i}だ.S4-3の台集合は{a,d,e,u,p,l,t,m,i,h,q,x}で<d,h>と一致するが,S4-7の台集合{a,h,q,x}は S4:<h,q> #4〈h,q〉{a,h,q,x} とは一致するが,登録された#4の部分群とは一致しない.これはこれでよいとするしかないのではないだろうか?⇒とりあえず,よしとしておこう.

ここまで来ると極大部分群検定の未整備が目立ってくるので,取り掛かることにする.いまのところ極大部分群検定は一部の場合にしか適用できないが,すべての群を対象とするように改修しなくてはならない.それにしてもQ8で位数2の極大部分群というのはかなりおかしいので,まずここを見ておこう.⇒この動作はルールに沿ったものになっている.つまり,べき表でy^2=xとならないxを削除するというルールだ.x=y^2となるのは,1と-1だけなので,この2つだけが残って「極大部分群」を名乗ることになる.つまり,現在の極大部分群検定は原理的に破綻している.というか,仮に適用できたとしても限りなく狭い範囲にしか適用できないように思われる.

確かに,S5やS4などには適用できているのだが… どういう場合に適用できるのかを見極めるのはかなり難しいような気がする.その前に部分群のソートを片付けてしまおう.ソート後は,部分集合,部分群生成元,生成元,可換群は無効になってしまうので,とりあえず null を格納しておく.⇒群の検査の中ですべての属性をチェックするように整備したが,部分群検定では群の検査が呼び出されていない.

Q8の極小部分群検定では<k>は極大部分群と表示されるが,ダンプでは素群となっている.この表示は部分群検定で出している.カウントが間違っている.1を足し込む調整が必要.

A3の極小部分群検定で■群A3はの後が続かない.⇒対処した.

◆ボタンを押して置換リストをダンプするようにしておこう.⇒出せるようになった.下図↓

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大体使えるようになったのではないかと思う.いよいよ極大部分群を詰めるというところではないだろうか?何かやり残しはあるだろうか?可換群など不要になった変数もあるのではないか?一応バックアップを取ってからにしよう.部分群生成元も廃止してよいのではないか?個別の群に置換表示というパラメータがある.巡回群判定,可換群の検査,自己同定検定,共役変換検定も群の検査一箇所で行えばよい.⇒対処した.もう一つ,巡回群の生成というのがある.これは明日やろう.

★共役で同型でないというサンプルはあるだろうか?

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