フロック類という概念は導入されたものの…

フロック類という概念は導入されたものの,極大部分群検定の進捗は思わしくない.まだフロックグラフというものをうまくハンドリングできていないように思われる.どうすればよいか?フロックリストは群を生成した時点で作られるもので,不変と考えられるから動的な変化はフロック表に反映されなくてはならないだろう.フロック表はループカウントごとに作り直しているのだから,完全なものができなくてはおかしい.つまり,削除されたフロックの分小さくなっていなくてはならない.フロック表はフロック数を基準に生成されているが,これを実態を反映した動的なものに変える必要がある.

フロックという整数配列でフロック番号とインデックスの変換ができるようにした.また,フロック現数というパラメータでカウントを押さえるようにしたので,正確なコントロールができるようになっているものと思われるが,成績は芳しくない.A4では位数4を一つ,A5では全滅している.群A5は57個の真部分群を持つ■ 位数2X15 位数3X10 位数4X5 位数5X6 位数6X10 位数10X6 位数12X5.少なくとも位数12の部分群は取り出せなくてはならない.

A5:<1,3> 位数12という部分群を見ると, [0,5,5, 0,22,22, 0,29,29, 0,15,15]となっているので,{0, 5, 22, 29, 15}という5つのフロックから構成されていることがわかる.{e,5,9, 14,22,49, 55,51,29,  33,24,15}という構成なので,{1,2,3…}などの削除から入れるはずなのだが… フロックが参照する枝数が少ないなどの条件は部分群を構成するための十分な条件になっていない.同等のフロックがいくらでも存在し,それらを区別する理由がない.

結局,総当り検査をするしかなくなってしまう.温存されるべきフロックとこの[5, 15, 22, 29]には何か特異な点はあるだろうか?あるいは,これらの4フロックを結びつける何かの動機はあるだろうか?合計ではなく,最小枝数で見たらどうなるか?⇒どうもうまくゆかない.F16が真っ先にカットされるようだ.何かよほど巧妙なシナリオを考えないとうまくゆかないと思う.そのシナリオを書く素材が見つからない…2つのフロックF1, F2があるとき,F1F2=F3と言えるだろうか?

A4でフロック数=5, A5では23,S5では48になる.S5で48なら大したことはないように思えるが,もし総当りが必要ということになると,A4で2^5=32,A5で2^23=8388608,2^48= 281474976710656ということになり,尋常な話では済まなくなってくる.せめて,最大の部分群だけでも取り出せればよいのだが…

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